女性の頻尿、尿トラブルに関する原因と対策

049e728619bcaa24721d858e5e8b99ff_sトイレに頻繁に行きたくなる頻尿、そしてちょっとした拍子に尿が漏れてしまう尿漏れなどの排尿のトラブルは人にいいずらく恥ずかしいと思いがちなので誰にも相談できずに悩んでいる女性は多いです。

日本では、女性の約30%以上がなんらかの尿トラブルを抱えていることから尿に関する悩みは決して珍しいことではありません。

頻尿は適切な治療や生活習慣の見直しなどで改善ができます。なんとかやり過ごせているから大丈夫と思って治療しない人も多いのですが、旅行や車での移動時など快適に過ごせないことで毎日の生活に支障をきたしてしまいます。

女性の頻尿の原因は1つだけではなく様々な原因があります。今回は頻尿が起こる要因とその改善の方法についてみていきましょう。




正常な排尿とは

頻尿の定義としては、日中に8回以上の排尿、夜間は1回以上の排尿をする方となっています。ただし、この定義に当てはまっていても、たまたま利尿作用のある食べ物を多く食べたときなどに一時的に尿の出る回数が多くなったり、本人が特に困っていない場合などには問題はありません。

正常な排尿は、以下のような特徴があります。

力んだりせずに排尿ができる
尿に勢いがあって20~30秒程度で終わる
途中で尿が途切れない
尿が残ったような感じがない
自分の意思で排尿を制御できる

女性の頻尿が起こる原因と改善方法

頻尿の起こる原因として多いのが過活動膀胱やストレスなどで起こる心因性の問題、他にも単なる水分の摂りすぎや薬の副作用などの外的要因による原因などがあります。

 過活動膀胱
膀胱が過剰に刺激をうけるため、我慢できないほどの強い尿意や、日常や夜間の頻尿、尿意が強すぎて漏れてしまうこともあるのが特徴です。過活動膀胱が起きる原因は、神経系のトラブル、加齢による排尿機能の低下、骨盤底の衰えなどがありますが原因がわからない場合も多くあります。

改善方法
過活動膀胱になっている要因を特定しながら改善をしていきます。水分の摂りすぎ、カフェインやアルコールの摂りすぎなどの日常の習慣から、尿を溜める訓練をしたり、骨盤底筋体操、必要であれば薬物療法を行います。

 尿路感染症
女性に多い症状で、尿道から菌が入り込んで炎症を起こします。頻尿の他、排尿痛や尿混濁が起こり残尿感、血尿、尿失禁などの症状を伴います。

改善方法
尿路感染症の治療は医療機関に受診すると抗生剤が処方されます。通常の尿路感染であれば3日程度で治りますので、排尿痛や尿混濁などの症状があれば早めに受診することが大切です。

 間質性膀胱炎
膀胱に原因が不明の炎症が起こり頻尿、残尿感、下腹部に痛みや違和感などが出るようになります。膀胱が貯まったときに痛みや違和感が出ることが特徴で、排尿すれば痛みが少なくなります。病気が進行すると膀胱が小さくなりますます貯めることができなくなってきます。

改善方法
根本的に治療する方法がありませんので対処療法を行います。状態に合わせていくつかの治療方法があり、症状をかなり緩和することも可能です。セルフケアが難しいので医療機関を受診した方がいいでしょう。

 更年期
更年期になると、女性ホルモンが減少するので自律神経が乱れてしまいます。自律神経が乱れると、膀胱が収縮し溜められる尿量が減ったり、夜間に尿を制御する抗利尿ホルモンの分泌が少なくなって夜間頻尿になることもあります。

改善方法
ホルモンバランスの乱れでの尿トラブルでは、生活習慣を整えることで改善することが可能です。早寝早起きで生活のリズムをつくること、ストレスを解消する、十分な睡眠、軽い運動をするなど規則正しい生活で心身ともに健康な生活を心がけてください。

 骨盤底のゆるみ
膀胱や尿道などを支えている骨盤底が出産や加齢でダメージをうけると骨盤底筋が緩んできます。骨盤底筋が緩むと、膀胱が正常な位置から外れてしまうため、過活動膀胱や残尿感の症状がでることがあります。

改善方法
骨盤底のゆるみは、骨盤底体操でゆるみを戻す方法が一般的です。毎日20分程度を2~3ヵ月かかりますが、骨盤底を鍛えることで尿トラブルの多くの問題が改善します。

 心因性
ストレスや緊張、不安などが原因で実際には膀胱に尿が多く貯まっていないのに尿意を感じてしまう状態です。以前に頻尿になってしまったこと、しばらくトイレに行けないなどの状況で下半身が気になってしまうと起きることもあります。心の問題が大きいので夜間やトイレが自由な環境では起きないこともあります。

改善方法
心因性の頻尿の場合は緊張や不安の元を取り除くことが重要です。自律神経を整える訓練、漢方で精神的なストレスを和らげることなども有効です。

 水分の摂りすぎ
健康のために水分をこまめに摂ることが推奨されている影響で、水分の摂りすぎで頻尿になってしまうことがあります。水分を摂ることは需要ですが、あまりにも多い水分量だと頻尿になるのは当然と言えます。1日に必要な水分量は約2.5リットルほど、そのうち食事や体内での生産分を除けば摂取すべき水分は800ml~1.2lぐらいです。

改善方法
水分の摂取量を記録して摂取量を見直し適切な量に調整します。多すぎるようなら飲む量を減らして頻尿が改善するか様子を見ます。注意点は頻尿を気にするあまり摂取量を減らしすぎると別の病気になってしまうので適量にすることが重要です。

 糖尿病
糖尿病になると喉が渇くので必然的に水分を多く摂ってしまいます。また、糖尿病が進んでくると神経にも影響を及ぼすため、排尿機能が正常に働かなくなることもあります。

改善方法
すでに医療機関にかかっている場合は頻尿で困るということを相談してください。糖尿病の疑いがある場合は早めに医療機関を受診することをお勧めします。

 便秘
便秘になると、便が腸にたまり発行したガスでお腹が膨らみます。お腹が膨らむと周辺の臓器を圧迫し、膀胱で尿をためる量が少なくなるためです。

改善方法
運動や食事内容の改善から、骨盤底体操で骨盤底を鍛えることで頻尿を改善します。便秘や肥満は頻尿以外の他の病気にもかかわるのでできるだけ改善しましょう。

 飲食物の影響
カフェインに代表されるように利尿作用がある飲食物を多く摂取することで頻尿になります。カフェインを多く含むコーヒーや紅茶、カリウムを多く含む柑橘系の果物、唐辛子などの刺激物には気を付けましょう。

改善方法
カフェイン、アルコール、フルーツジュースなど利尿作用のある飲食物を控えるようにします。特にカフェインは自分で気づかずに摂取していることもあるので飲料を飲む前にカフェインがないかどうか確かめてから飲むようにします。

医療機関に受診すべき頻尿

8027ed6093420336b5d7e3ba19c4668d_s頻尿があっても日常生活に問題がなかったり、一時的の場合は特に病院に行かなくともいいでしょう。しかし、毎回尿が出にくかったり、排尿時に違和感や痛みがある、血尿が出る、残尿感があるなど
頻尿意外にも問題がある場合は病気の可能性を考えます。

頻尿になりうる病気としては、糖尿病、膀胱炎、すい臓がんなどの病気があります。これらの病気の可能性もあるので、早めに医療機関を受診したほうがいいでしょう。

医療機関にかかる場合

頻尿などの尿トラブルで医療機関に受診する場合は、泌尿器科が専門分野になります。

女性の場合は、婦人科でも診察してもらえますが尿トラブルに関しては専門外のところなどもあるので、先に電話で確認した方がスムーズに診察してもらえます。また、最近では女性専用の女性泌尿器科なども増えています。

女性泌尿器科は、頻尿、尿漏れ、膀胱炎などの検査、治療を専門に行っていますので、話も早く他の科よりもストレスがないかもしれません。

頻尿の原因となる骨盤底のケア

女性の頻尿で最も多いのは骨盤底のゆるみによる過活動膀胱での頻尿です。骨盤底のゆるみは、便秘や肥満の解消などの生活習慣を正すことで改善することも可能です。

骨盤底に負担がかかる原因

肥満

骨盤底に負担がかかる原因として肥満が上げられます。特に妊娠出産で骨盤底がダメージを受けたまま肥満してしまうと、骨盤底に負担がかかったままになってしまうので少しでも改善することが大切です。肥満は骨盤底以外にも、腰やひざを痛めることもあるので適度な運動や食事の工夫で肥満解消をしてください。

便秘

便秘になると排便のときに強くいきむようになります。この「いきみ」が骨盤底に負担をかけるのではよくありません。また、腸に便がたまると膀胱を圧迫するのでトイレが近くなってしまうこともあります。頻尿だからといって水分をとらないと便秘がひどくなることもあります。摂りすぎの水分はよくありませんが、摂らなすぎも問題です。

冷え

女性は冷え性の方が多いので、頻尿を気にする方は特に気を付けたい要因です。冷えを解消するには、下腹部を冷やさないことです。ショーツはお腹を覆うようなものにし、冬は重ね履きや腹巻などを併用するといいでしょう。

運動不足

運動不足は、これまでみてきた、「冷え」「肥満」「便秘」といった要因すべてに関係してきます。適度な運動は血行をよくして冷えを解消し、便秘、肥満を解消するのに役立ちます。ポイントは激しい運動や、体の一部だけに強い負担のかかる筋トレなどは避けることです。頻尿対策には軽い運動でも十分に効果があるので、いきなり長く運動せず軽めの運動を続けるようにしましょう。

骨盤底体操で骨盤底を強化しよう

骨盤底体操は、骨盤底のゆるみを解消するための運動です。骨盤底のゆるみを解消すると頻尿や尿漏れを改善することができます。自宅や外出先など慣れてくると、いつでもできる上に軽度の尿トラブルの改善はこれだけで十分なこともありますので、ぜひ試してみてください。

まとめ

女性の尿トラブルは、緊急性は少ないのですが日常生活にストレスを与えるやっかいな症状です。学校、職場などの日常生活はもちろん、旅行や趣味でも気になっていろいろなことが積極的にできなくなってしまいます。

病気からくる尿トラブルの場合は医療機関を受診して治療するしかないのですが、軽い頻尿や尿漏れだと医療機関を受診するのもためらってしまいます。

軽いものだと、便秘、冷え、運動不足などの日常での習慣が原因のこともあります。これらの原因は尿トラブルばかりではなく、他の病気の予防にもなりますので積極的に対策してください。